2012/11/15

私のPC遍歴(サブノートPC編)

誰得企画、b00tの使ってきたPCを振り返る。サブノートPC編。

「主力ノートPC編」に引き続き私b00tの使ってきたPCを振り返る誰得企画。
今回はサブノートPC編です。
「ノートPCが必須でない用事で持っていくもの」ということで、「これだけは必須」という要件がほぼ設定されておらず、かつ必要も無いのに持ち歩く気になるためには小ささ&軽さは絶対、ということで主力ノートPC以上に趣味が色濃く出ているラインナップになってます。

以下、
名前:メーカー名+型番
CPU:名称+クロック
メモリ:容量
ストレージ:HDD/SSD容量
ディスプレイ:サイズ+解像度
重量:kg
当時の主力:
という感じで購入順に書いていきます。

名前:SONY VAIO PCG-U3
CPU:Transmeta Crusoe TM5800 933MHz
メモリ:512MB?
ストレージ:HDD 20GB
ディスプレイ:6.4インチ 1024x768
重量:0.82kg
当時の主力: InterLink MP-XP741

初めて買ったサブマシン、つまり主力を退役させずに買い増したノートPC。
InterLink購入で主力として使う最小サイズのノートPCのラインが見えた一方、更なるウルトラモバイルへの欲求も出てきたため買い増しという形。これまた中古。
InterLinkの方でも書きましたが、この頃イーモバイルの登場によりモバイルインターネットがかなり身近になったので、日常的に持ち歩けるPCが欲しくなったというのが背景。
LOOX TのCrusoeが遅すぎて苦労した教訓は「サブなら遅くてもまぁいいでしょ」という考えの前にまったく活かされず。LOOX T比133MHzの向上など無に等しく購入後数日で実用を断念。ほぼ買ったままヤフオクへ横流しになった悲劇のPCである。ごめんなさい、凄く反省してます。
短命すぎてメモリが256MBだったか512MBだったかさえ記憶無し。増設はしてない。

名前:SONY VAIO PCG-U101
CPU:Intel Mobile Celeron 600MHz
メモリ:512MB
ストレージ:HDD 30GB
ディスプレイ:7.1インチ 1024x768
重量:0.882kg
当時の主力: InterLink MP-XP741

VAIO U3で撃沈した反省を受け購入。当然中古。液晶の供給問題?か何かで短命だったレア機らしく、U3購入時は中古個体の存在を確認できず選択肢に入ってなかった。その後たまたま発見して購入。
U101専用Mobile Celeron(実質Pentium M)の驚愕の速度にビビる。体感だとほとんどInterLink並。Intel CPUでメモリ512MBとか無敵!なんでもできる!と当時は息巻いていたものです。実際そんなにキーボードを利用しない時などは主力のInterLinkを脅かす勢いで使っていました。PCカードスロットもあったのでイーモバも挿せたし。
買った時点で中古で、しばらく使っていて売り時を逃したこともあり今では殿堂入りということで動態保存。
このU101を最後にVAIO U系がキーボードレスor親指キーボードのU・UXに移行したため、後継となり得るウルトラモバイルはもう出ないのだろうと思っていたが、奴(↓)が現れることに。

名前:富士通 FMV-BIBLO LOOX U50WN
CPU:Intel A110 800MHz
メモリ:512MB
ストレージ:HDD 30GB→SSD 32GB
ディスプレイ:5.6インチ 1024x600
重量:0.58kg/0.69kg(ラージバッテリー時)
当時の主力: InterLink MP-XP741→LOOX P70TN→VAIO VGN-P90HS

第1世代UMPC。前述のように二度と世に出ることはないと諦めていたU101の後継機が富士通から突如として登場。発売2ヶ月前、IDFの記事の片隅に謎の富士通製PCが写っていたのを見たその日に「これだ、これこそが」と思ったほどの衝撃。
1ヶ月後に先行して出た法人向けLIFEBOOK(LOOXよりかなり高い)を買おうか真剣に検討したほど欲しかった。悶々としてるうちに更に1ヶ月経ってLOOX版が発表されたので迷いもなく特攻。今まで中古を転がしてやりくりしていたので、人生初の新品ノートPCとなった。この頃から「ヤフオクで臓器でも売って購入資金を捻出するか」が口癖になる。
初めて写真を見たとき、初めて発表記事を読んだとき、初めて手にしたときの衝撃は今でも忘れられない。このサイズこの軽さの中に使える解像度の液晶、(配列は置いといて)普通の形状のキーボード、ラージバッテリーなら1日使える駆動時間、CrusoeじゃないCPU、ついでにタッチパネルと回転機構まで入っている、要するにウルトラモバイルなのに中身が普通のPCという感動。
そしてこのぶっ飛んだデザインと配色。恐るべきことにこの1色のみ展開という男気。後に普通のカラーリングのモデルも出ましたがこのカラーリング一択でしょ。中二病なんで。知らなかった人は是非ここらへんを見てどんなものだったか見て欲しいくらい。
これのためにイーモバイルをCF型に変えて持ち歩いてタブレットスタイルでGoogleマップ見て、とiPhone以前の時代にしてはかなり張り切ったモバイラーをやってました。
このサイズにまともなキーサイズの実現するためにファンクションどころかカーソルキーが無いという割切りまくったキーボードだったのでキー配列の入れ替え等かなり気合を入れていて自分以外使えないくらいにしていた。QにTab割り当てたりとか。
さすがにVistaは無理なスペックだったためXPが時代遅れになるにつれて使わなくなってしまいましたが、歴史に残るPCだと思っています。自分のモバイル人生を変えたPCはInterLinkで、一番使い勝手の良かったPCはMacBook Airですが、一番大好きだったのは間違いなくコレ。
後に卒倒しそうなくらい高いSSDを導入。元が1.8インチHDDなだけに起動は速いわ駆動時間延びるわでえらいことに。ラージバッテリーも買ったりしてるので合計の投資額はちょっと考えたくないレベルに。
第1世代UMPCということで(VAIO U系は第0世代としておこう)、Atom登場前夜のセットアッパーとしてA110というシリーズ名さえ無い謎CPUを搭載してます。Pentium Mベースなのでクロック当たりの性能はAtomより速かったりする。
ところでこのA110、Pentium Mベースの90nmでTDP 3Wなわけですが、今のアーキテクチャで22nmで低クロックなら、Core i等ベースでAtomより高性能で同等のTDPのCPUが作れたりしないの?と素人考えで思ってしまう。

名前:富士通 FMV-BIBLO LOOX U/G90N
CPU:Intel Atom Z550 2.0GHz
メモリ:2GB
ストレージ:SSD 30GB
ディスプレイ:5.6インチ 1280x800
重量:0.50kg(495g)
当時の主力: VAIO VGN-P90HS→MacBook Air

XPはそろそろ潮時、一方でVista/7を動かすには厳しいU50WNの後継として購入。一応現役のサブノートPCということにしてますが・・・正直使ってません。
U50WNの後継機種としてはAtom化されたU/B、U/Cシリーズが出てたが、正常進化型だったため買い換えるまでもなく様子見(あのカラーリングが無くなったのも残念だったし)。その後全面刷新されたこのモデルが出たため飛びついた。
まさかのコンバーチブル機構廃止という大変身だったが、それと引き替えに先代・先々代より配列が普通のキーボード・500gを切る超軽量ボディを手に入れたLOOX U。小型化とキーボード・液晶というトレードオフを考えたとき、このサイズがUMPCの究極系では?と思う。VAIO Pは素晴らしいPCだけどどちらかというとUMPCより一個上のクラスに分類されるように思えるし。
実際、形状・カラーリングにおいてある意味ノートPC離れしてた初代Uよりも、初めて手にしたときの「小さい!」感はある。普通のクラムシェル型PCをそのまま小さくしたようなPC。
色はあえて目立つ赤に。基本的には黒系を選ぶ人なのだが、これのモカブラックが茶系の黒で好みでなかったことと、赤が随分綺麗に感じられたので。実際赤にして満足。
Atomが当時最強のZ550で、SSDが小さい30GBと若干いびつな構成になってます。色々詰め込まないサブなので30GBでいいやと思った一方で、VAIO Pの経験からCPUはできるだけ盛った方がいい、という判断から。
さて、買ったまではウキウキだったのだがその後色々と残念なことに。
まず液晶。このPCを検討した人の多くが知っているであろう所謂尿液晶について。尿液晶というのは随分酷い表現で要は黄色っぽい液晶ってことなのだが、このPCの液晶についてはちょっと度を超しています。iPhone4S/5がiPhone4の液晶に比べて黄色いとかまったく問題にならないほどです。「見比べればわかる」どころではなく一目見れば黄色い。
買う前からそんな噂を聞いてはいたが実際見てみたらちょっと引くレベル。もちろん、スマホと違ってWindowsは色調整が効くので致命的ではなく、輝度と引き替えにマトモな発色が得られはしたのだが、それなりのお金を出して買ったモノの初見がこれだったのでちょっとガッカリさせられてしまいました。
まぁ液晶については愛着度ちょっとダウンくらいの問題で、調整した後はどうってことないのだが、致命的だったのはやはり駆動時間。公称4時間はU50WNと同じなのだが、このPCの省電力設定はただでさえ遅いAtomが使い物にならないくらい絞られているので、ストレス少なめで使える程度の設定にすると2時間持たせることすらできない(U50WNは3時間弱程度使えた)。
ましてU50WNはラージバッテリーも買っていたので3倍以上駆動時間に差が付いてしまう。こっちでもラージバッテリー買えよということなのだが、後ろ方向に伸びてグリップ代わりになるU50WNのラージバッテリーと違い、こちらのラージバッテリーは厚くなる座布団式。加えて色が黒限定なのでせっかくの赤ボディが台無しになってしまうという点が。
しかも購入時にキャンペーンで標準バッテリーをもう1枚貰っていたのでラージバッテリーの購入に踏み切れず。確かに標準×2なら4時間前後は使えるのだが、バッテリー交換ではラージバッテリーの利便性には勝てず・・・と、U/G90の本質的な問題以上に自分の環境における問題であまり活用できなかった。
そして完全にトドメとなったのがU/G90と同時期に発表され、数ヶ月後に発売されたiPadの存在。iPhoneユーザーだった自分が飛びつかないはずもなく買ってしまったのだが、その結果ウェブ閲覧デバイスとしての立場を軽快・長時間駆動のiPadに完全に奪われてしまった。
U/G90にはフルWindows+キーボードというiPadには無いメリットはあったのだが、Officeだとかテキスト入力が必要なシチュエーションだったらVAIO P使うよね、ということになり撃沈。
結局、自分が使わなくなっていったのと同様にUMPCという分野まで事実上死んでしまったわけだけど、そのあたりについて思うところはかなりあるのでまた機会があったら。
現在はVAIO PとU/G90のどちらかを手放そうと悩んでいて、試しにU/G90の方にWindows 8を入れてタッチパネルを活かせないか?などと考えていたりする。実際U/G90+ストア版IE10などは結構良い感じで、新たな使い道も生まれそうではあるものの、いかんせん駆動時間が・・・
大人しくWin7でVAIO Pを使うか、P売った金でROWAのラージバッテリー買ってU/G90を強化するか。しかし今更Atom機に投資するのも・・・と悩みっぱなし。

今回は一番愛着のあるU50WNではなく、悩ましさ歴代ナンバーワンのU/G90が一番長くなってしまいました。U/G90に関する2/3くらいが残念だった話になってしまっている。それだけ、UMPCとしては理想形だと感じる一方で使いこなせないジレンマに苦しんでいたわけです。

ともかく、私のノートPC遍歴は以上になります。自分でPCを選ぶようになって(=InterLink以後)最重量のDuoを買ってしまったので、今後は気軽に持ち歩くサブノートとしてVAIO Pの配転あるいはU/G90の復活をうまく模索していきたいものです。

iPad登場によるタブレット市場の成立以降、UMPCという分野が事実上死んでしまったので後継となるPCが無いのが辛いところです。Atom Z2760とか有望なCPUも出たのだが・・・今後に期待。
「UMPCが死んだ」という点についてはかなり思うところがあるので、機会があったら別にまとめてみたいと思ってます。

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