GPD WIN用にUSBメモリを買ったばかりにも関わらず、「高速MicroSD + USBカードリーダーは小型USBメモリとして使えるか?」ということが気になり、超高速なLexar製UHS-II MicroSDXCカードを買ってしまいました。
いきさつ
元々GPD WIN開発中におけるIndiegogoでのやりとりにおいて、一時期「MicroSDスロットはUHS-I / IIに対応してるよ!」って話だったので「マジか!?だったらUHS-IIのカード買わないと!!」となったのが発端。
まあ実際対応してなかった(GPDの勘違いだった)ことは発送前にわかってたんですが、その話題が出た時点で「Lexarから超速いUHS-II MicroSDが出てる」という事実を知ってしまい結局買ってしまったという。
軽く説明しておくと、UHS-IIというのは色々ありすぎてわからないSDカードの転送速度でも最速の規格で、理論値300MB/s超えとかいうとんでもないやつです。
で、このLexarの何基準での数字かもはや誰も覚えてなさそうな(※CD1倍速基準)1800倍速のMicroSDカードはなんと270MB/sという公称リード速度を誇ります。自分の知っている限りでは最速のMicroSDだと思います。
まあカメラ含めUHS-II対応デバイスなんて何一つ持ってないので自分にとっては無用の長物もいいところなんですが、小型USBカードリーダーが付属してくるので「USBメモリとして使えんじゃね?」として買ってしまいました。というわけで冒頭のパッケージがそれ。
現在この1800倍速MicroSDは32GBのMicroSDHCと64GB、128GBのMicroSDXCがありますが、自分が買ったのは64GBのもの。
理由としては
製品はMicroSD、SDアダプタ、USBカードリーダーで構成されています。
MicroSDとアダプタを裏返すとこんな感じで(中央2つ)、UHS-IIということで通常のMicroSD・SDよりピンが増えていることがわかります(左右は比較用のExtreme PLUS 128GB)。
この追加ピンに対応していないとUHS-IIの転送速度が発揮できないので、UHS-II対応のSDアダプタとUSBカードリーダーの両方が付属するこのMicroSDは結構お得感があります。
カードリーダーにMicroSDを挿すとこんな感じで、ちょっとはみ出ます。とはいえUSBメモリとして考えても小型の部類に入るので、小さくて速いUSBメモリ!って感じです。
GPD WINに装着
で、小型さをGPD WINで活かすために買ったようなものなので装着してみる。
昨日紹介したSamsungのUSBメモリよりははみ出ます。挿したまま使うには気にならないけど、挿しっぱなしで持ち歩くにはちょっと邪魔な感じ。
ただSamsungのUSBメモリと違って出っ張りは無いのでヒンジの最大角度は多少稼げます。と言ってもやはり開き切りませんが。
ベンチマーク
というわけで本日のメインディッシュことCrystalDiskMarkの時間です。
UHS-II接続
まずは付属USBカードリーダーをGPD WINのUSB3.0に繋ぐ。
速っ!!!リード、ライト共に公称値に遠く及ばない、と言ってしまえばそれまでですがそれでも脅威の実測200MB/s超え。すげー。
ランダムアクセスもSamsungのUSBメモリの2〜3倍で、サイズを考えると驚異的。
ちなみに、GPD WINではなくi7-4770RなBRIX Proで計測したところ
こんな感じで更に速かったので、ここまで来るとPC側の性能にも左右されてくる領域なのかもしれないです。
UHS-I接続(多分)
次はUHS-Iでの検証ということで、部屋に転がってたノーブランドUSBカードリーダーをGPD WINに繋いで計測します。以前Extreme PLUSで計測した際88MB/s出たリーダーなのでUHS-Iには対応しているはず。
・・・遅くね?もちろんUHS-IIでない以上速度低下は当然ですが、UHS-IのExtreme PLUSより遅くなっているのが不可解ですね。
UHS-IIじゃないと本領発揮しないカードなのか(UHS-Iの対応も謳われてはいます)、はたまた実はUHS-I非対応リーダーなんだけどExtreme PLUSが非対応リーダーでも速度を引き出す秘技を持っているのか(そんなもんはないか)。
まあこれに関しては付属リーダーを使えばいい話なので気にしないでおきます。
GPD WIN内蔵リーダー
最後はExtreme PLUSを繋いだ時あまり速くなかったGPD WIN内蔵のリーダー。
こちらはExtreme PLUSとほぼ変わらない結果で、リード40MB/s・ライト30MB/sで頭打ちしている感じですね。
余談:UHS-IIリーダー+Extreme PLUS
ついでに付属のUSBカードリーダーにExtreme PLUSを挿してみた。
速い!ノーブランドのリーダーと比べてライトが倍速に。UHS-I / IIという規格以前に、良いリーダーに繋がないと本領発揮できないものっぽいですね。
まとめ
Extreme PLUSやSamsungのUSBメモリも併せて各条件の最高速をまとめるとこんな感じ。
- UHS-IIはすごい(小並感)
- 非UHS-IだとExtreme PLUS(=速いUHS-Iカード)で十分
- Samsung USBのシーケンシャルライトはかなり速い
- eMMCのランダム性能はさすがに別格
このUHS-IIカード、容量単価では結構高いですが、それでもGPD WIN到着前に調べた頃よりかなり(3〜4割)安くなっていて、同容量のハイエンドUHS-Iカードよりべらぼうに高いほどではないので、UHS-IIの性能を引き出せる使い方ならかなり良い製品だと思います。逆にUHS-II接続する機会が無いなら当たり前ですがUHS-Iカードでいいですね。
例えばUHS-II対応のカメラで撮ってGPD WIN(じゃなくてもいいけどPC)に取り込む、とかならGPD WIN側で速度出なくてもいいわけですしね。まあそもそもGPD WINのストレージが64GBなわけですが・・・w
32GBのUHS-IIカードを買ってUHS-Iの256GBを挿したGPD WINに取り込む、とかならコスパの良い使い方な気はします。
自分の場合は・・・GPD WIN用としてはSamsungのUSBメモリ+内蔵スロットにExtreme PLUS 128GBでいいじゃん、ってなってしまっているのでこれ要らねぇんじゃないか感が出てしまってますが、普通にデータ移動時の高速なUSBメモリとして使っていくことになりそう。
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