GPD WINネタが一段落付いたと思ったらGPD Pocketなんていう製品が出てくるから、結局今年もGPD製品紹介ブログみたいになってしまう・・・
というわけで先日届いたメールにうだうだ返信してたらまた画像が送りつけられてきました。
その一つが冒頭の画像で、「え、なんかもう大体できてるの!?」という感じでびっくり。今回はこれらの画像を見ながらあーだこーだ言っていきたいと思います。
個人的には、こういう風にメールで情報を小出しにしていくのはあんまり好きじゃないんですけどね・・・もっとおおっぴらにやればいいのにと思ってしまう。そのあたりの思うところは後半に。
メールの内容
今日来たメールに書いてあったこと自体はほとんど新しいことはなく、概ね公式フォーラムに書いてあることと同じでした。
初耳だったことと言えば、
- 1920x1080ディスプレイ
- WiFi&Bluetooth対応
- 2月からIndiegogoで出資募集開始
相変わらずIndiegogoで募集かけるようですが、別に開発資金足りてないこともなさそうだしどっちにしろもう作ってる&結果はどうあれ売るんだから普通にプレオーダーやればいいのに・・・と思ってしまう。
プロトタイプ写真
というわけで主題はプロトタイプの写真になります。
まず驚いたのがそもそもプロトタイプが存在していることで、まだレンダリングしかなかったと思ったのでびっくり。
まあ十中八九モックではあるものの、ポート類が実物っぽかったり結構作り込まれているので思ったよりプロジェクトは進行しているっぽいです。
サイズ感
MacBook Air 13インチ、GPD WINなどと並べた写真がコレ。
Airよりよっぽど小さいのは当然として、GPD WINより一回り大きいだけでかなり小さく見える!液晶は7インチで5.5インチのGPD WINより3割近く大きいものの、「extremely narrow frame」を謳っているだけにベゼルが細くそこまで大きくなっていないっぽい。
前回「○○の再来ではないんじゃないか」的なことを書きましたが、ここまでコンパクトになりそうだと、204x107x24だったLOOX U/G90に近いサイズになるかもしれません。LOOX Uは5.6インチ液晶だったのでもうちょっと大きいとは思いますが。
LOOX U/G90とGPD WINを並べてサイズ感を確かめたいところですが、U/G90はかなり前に手放してしまったのが残念。U/G90を持っているユーザーは全員GPD WINを買ってると思うので(偏見)、誰か並べてくれませんかね?
ポート類
「ポケットに入るぜ」アピールを見るとVAIO Pユーザーは頭が痛くなりますね?
ポケット云々はさておき、少なくとも現状左側には何のポートも無い様子。MicroSDくらいはつけていただきたいところ。できればフルサイズSDで。
冒頭の写真に戻りますが、右側のポート類は先日のレンダリングから変わっていて、手前からUSB-C・(多分)MicroHDMI・ヘッドホン・USB-Aっぽいですね。レンダリングでは多分MiniHDMIだったのがMicroになっている。MiniでもMicroでも不便なのでまあどっちでもいいや。どちらかというとUSB-Cのディスプレイ出力がまともに動く方が重要。
あと手前に通気口っぽいのがありますが、ファンレスじゃ無いのかな?自分だったらGPD WINと違ってゲーム用途を捨てたPCならCPUをZ8550にしてでもファンレスにしますが、まあそれは好みなので何も言うまい。
これ書いてて思ったんですが、多分USB-Cから充電すると思うので、USB-Cは一番奥にあった方がいいよねw
アルミボディ
既出ですがアルミボディです。CNCどうたら言ってるので削り出しなんでしょう。
レンダリングでもそうでしたが、実物でも漂いまくるMac感w
Airのくさび形とはちょっと違いますが、フラットな感じは完全に初代ユニボディMacBookか先代MacBookProw
今から予告しておきますが買ったら以前Apple製品買うと付いてきた白いAppleシールを貼ります。確実に。
余談
「十中八九モック」と言いましたが、これは
表示されてるのが冒頭のデスクトップとこのロック画面の2つだけで、ロック画面が11/22だったので。もちろん上のMacBookAirが1/9だったので、撮ったのが凄い前とかじゃなく日付がテキトーになってる。
もちろん「working prototype」なんて一言も言ってないのでケチを付ける気は無いですが一応補足ということで。
あと、液晶が1920x1080の16:9で残念、という話なんですが、パッと見もうちょっと高さがあるように見える。上の画像からざっくり割り出すと左のMacBook Airも右のGPD Pocketも16:10に思える。
パースの問題であって実際は16:9なのか、モックだからハメ込みに使った画像が16:10なだけだったか、あたりなんでしょうか?願わくば1920x1200の16:10液晶を採用してほしいところです。マジで。
GPD WINをはじめとするUMPCユーザーなら共感して貰えると思うんですが、16:9と16:10の差ってかなりでかいんですよね。UMPCである以上長辺が制約されるので、短辺を長くして表示領域を稼いでほしい。
キーボード
写真と一緒にキーボードレイアウトの画像も添付されていました。
前回「正気じゃない」と表現したバックスペースの位置については、中の人が正気に戻ったのかあるべき位置に落ち着いています。
レンダリングでバックスペースのあった
しかしながら、正直このキーレイアウトは個人的にはあまり嬉しくない。キーピッチ確保のために記号キーがあちこちに追いやられているのでタッチタイプ的に厳しい。
チルダ・バックスラッシュあたりは使用頻度が低いので構わないんですが、「[」「]」「;」「'」がカーソルキー周辺に移住させられているのは辛い。あと「=」がファンクションキー列に移住しているのも。
個人的には「使い物にならないくらい辛い」んですが、冷静に考えてみるとこれらのキーを多用するのってプログラミングくらいなので真っ先に隔離されそうなキーではあるんですよね。
さっきdingoonityやGPDのフォーラムを覗いてみても、キー配列ネタについては盛り上がっているもののこれらの4キー+「=」の扱いはぞんざいな感じで、GPDのフォーラムに至っては「Fnとの複合でいいだろ」みたいな人すらいて泣ける。
自分はどちらかというと「キーを小さくしてでも通常のレイアウトを維持する」というGPD WINのコンセプトの方が好きなんですが、キーピッチの方が重視されるんですかねぇ・・・
ここでどうでもいい変態キーボードコーディング豆知識。
このようなTabが隔離されているレイアウトの場合、コーディングではTabを多用するので結構困るんですが、そういう場合自分はQとTabを入れ替えています(LOOX Uでの実話)。
アルファベットキーを入れ替えるという一見正気じゃない運用ですが、こういうケースでQはまさにTabの位置にあるので違和感なく打てるし、Q自体はローマ字入力では基本的に使わないし、コーディングでもあまり打たないので案外なんとかなります。
個人的には今はAZIKでQも使うので使えないテクニックかもしれませんが・・・
メールで来ることについて
とまあこんな感じなんですが、こういう(自分の知る限り)公式なフォーラム等に上がってない写真や情報がメールで届くのはどうなんだろう?とちょっと思ったりします。
自分はたまたま以前GPDにメールを送りつけたことがあってその流れでメールが届きましたが、仕様や要望に関するやりとりがクローズドなメールで進むのはうーん、って感じ。
もちろんユーザーからの意見・要望といったメールをスルーせず返信する姿勢は素晴らしいというか(単なる1ユーザーである自分にまでメールを返してるわけなので)頭が下がるんですが、仕様とか写真はもっとオープンにすればいいんじゃないかな?と。
GPD WINのときもそうだったんですが、Indiegogoに登場した時点で既にコンセプトの域を超えており、仕様が固まって具体的な製作が始まっている段階なんですよね。
(もちろん、その中であってもUSB-C採用であったりCPU変更であったりとできる限りのアップデートをしていたわけで、姿勢としては間違っているどころかかなり凄いんですが)
クラウドファンディングに出す前に、メールでクローズドに意見を求めてみたり
正直コンセプトと出来上がる製品はメチャクチャ良いんだから後者のスタンスで人の意見なんて聞かなくてもいいのにとか思ってしまうw
情報を得るためにアンテナを張らないといけないのはいいとして、意見・要望を伝えるためにアンテナ張らないといけない(張ってるユーザーの声だけが届く)のはちょっとアンフェアな気はします。
・・・個人的に好きなアプローチではない、というだけで別に間違ってるとかGPDが悪いとか思ってるわけでは全然無いんですけどね。この節要らんかったかな。
感想
どうでもいいから今すぐ売ってくれ〜〜〜〜!w
コンセプトの時点で「ヤバい」感はありましたが、現物見てサイズ感掴むと更にヤバいですね。思った以上に小さいし。
4年以上前に頭の悪いUMPCネタを書いたとき、LOOX U/G90を指して「このサイズがUMPCの究極系では?」と書きましたが、まさにそれに近いサイズのブツが現実になろうとしているわけです。
「PCとしての全機能を詰め込んだ最小の機器」「通常のPCとしての使い方のまま使える最小の機器」それぞれの切り口における理想的なUMPCが、前者がGPD WIN、後者がGPD Pocketとして同じメーカーから出るという事実。マジで?UMPC全盛期ですら、前者を富士通LOOX U、後者をSONY VAIO type Pで満たしていたというのに。
いやまあ実際のところ1メーカーががんばるより百花繚乱してた方が理想の世界なんですけど、それはさておきGPD WINとDragonBox Pyraに湧いた2016年に引き続き、2017年もUMPCというニッチ市場においてGPD PocketとDragonBox Pyraでまだワクワクできるのは嬉しい限りです。いや、Pyraが再登場してちゃダメなんだけど!w
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