あけましておめでとうございます。2016年を振り返ったりだとか2017年に向けてどうとかは特にないです。強いて言えば、去年は何年振りかわからない自作0台の年になってしまったので、自作PCネタを増やしていきたい(結局どうとか言ってる)。
行く年来る年と言えば(?)、Pyraが去年は届かずというか完成せず見事に年を跨いでくれたので、新年一発目はPyraの近況でも書こうかなーと思っていたらびっくりするニュースが。
ということで表題のGPD Pocketとかいう謎の7インチノートについてです。
今日突如としてGPDのフォーラムで発表されたのを知りびっくり・・・というのは半分嘘で、以前GPDに「GPD WINのレビュー機クレクレ」とか
で、一体コイツは何者なんでしょうか。
7インチの「正統派」ミニノート
GPDがGPD WINに続く次期製品として計画中の7インチノートが「GPD Pocket」とのこと。
「え、次はGPD XD2じゃないの?」とか「XD2の計画がこれにマージされたの?」とか「これはこれ、それはそれでXD2はこれより先に出る予定なの?」とか思うところもありますがそこらへんは特に触れられておらず。
ざっと言うと中身はGPD WINとほぼ同じAtom x7-Z8700・4GBメモリ、ストレージだけ増えて128GBのWindows機ノートというところ。
バッテリーについては7000mAh予定。GPD WINが6700mAh、Pocketは中身が同じで液晶がでかいと考えると同じかちょっと短いくらいの駆動時間ですかね?つまり十分ってことですが。
GPD XDの延長線上にあるゲーム機が結果として最強のUMPCだったGPD WINと異なり、タッチパネルでこそあるもののゲームパッドやタブレット変形機構などは持たず、非常にオーソドックスな正統派ミニノートになっています。
(※タッチパネルについてはフォーラムには載ってなかったですがメールには「Atom x7-Z8700,7 inch Touch Panel」とありました)
このフォームファクタについては、GPD WINでも言われていた「キーボード小さすぎ」問題に対してキーボードを重視した製品として立案したようです。ゲームパッドも変形機構もキーボードを小さくしてしまいますからね。
このような製品を計画するに至った経緯が個人的にはちょっとツボで、フォーラムからピックアップすると
some handheld game players are also the fans of laptop,はい。
携帯ゲーム機好きは割とラップトップ好きだよね
and they are very interested at this laptop which is easy to type and carry.はい。
で、そういう人ってちゃんとタイピングできてしかも持ち運びやすいラップトップが超好きでしょ
Also for some geeks they are also quite fancy this tiny laptop.はい!!
でもってギーク共はこういう小さいラップトップに惹かれるよね
Therefore we are going to launch this product.ありがとう!!!
だからこの製品を作るつもりです。
という感じで意を汲んでくれているというより見透かされてる感じで、またしてもツボな製品です。
しかしだ、Game Pad Digital略してGPDとして「ゲーム特化捨てるわ」はそれでいいのかw 自分は一向に構わないけどw
「○○の再来」なのか?
こういうのを見るとすぐ「VAIO Pの再来!」「工人舎Sシリーズの再来!」とか言いたくなっちゃうんですが、あえてちょっと違うのかな?と。
ゲームやタブレット的使い方を廃してキーボード重視したAtomミニノート、というコンセプトとしてはVAIO Pとほぼ同一と言っていいと思いますが、VAIO Pはもっとキーボード重視に振った結果8インチウルトラワイド液晶+横に広い額縁で、当時氾濫したネットブックより幅広なくらいのサイズだったため、実際手に取ると一回り以上GPD Pocketの方がコンパクトで、一方キーボードはVAIO Pほど使い易くはないと思います。なのでサイズとして1クラス違うんじゃないかなーと。
数多の変態キーボードに鍛えられた(?)自分としてはVAIO P(というか持っていた初代VAIO type P)のキーボードは余裕すぎたので、個人的には7インチでキーボード付きは垂涎のサイズです。iPad mini+キーボード最高だったし・・・
一方で、サイズ的には同じ7インチ液晶だった工人舎のS系がドンピシャでしょうが、工人舎は初期モデルから一貫してコンバーチブルタブレットで薄さを犠牲にしていたため、こちらはコンセプトとしてちょっと違うのかなと。
そう考えてみると、「フツーの7インチWindowsノート」って実はありそうで無かったんですよね。意外。
それにしても、コンセプトとかサイズとか抜きにすると、アルミボディを採用していることもあって見た目は完全にMacBookですよね。道義的な良い悪いは別にして見た目は非常に・・・良い・・・
もちろん今はCGなので実際出来上がるとしょぼい、という可能性もありますが、GPD WINの実物がしょぼいどころか想像以上にしっかりしていたり、お蔵入りしたメタル版GPD WINが結構Mac感あったりもしたので期待大。
難癖を付けると
これ、売れなくね?と思ってしまった。
「later this year」に出す製品として(後継が無いから仕方ないにせよ)Z8700は陳腐化してるだろうとか、替わりになんとかJoule載せられないのとか、同じく2017年なら8GBくらい積んでほしいとか、個人的に惜しいところもあるものの、そこは大した問題じゃなく。
そういう惜しい点を加味しても、個人的には凄く欲しい製品です。というかIndiegogoに出たら間違いなく初日に投資します。が、「僕の欲しいモノって皆が欲しいモノだっけ」という問題が。
これ、とてつもないニッチな製品の気がするんですよね。GPD WINが持っていたポータブルゲーム機・UMPCの二面性のうち片方を切り捨てているわけで、十分なユーザーがいるんだろうかと。
もちろん、GPD WINがともするとゲーム機以上にUMPCとして(特に日本人に)ウケた、という背景があるからこそ企画されたんだと思いますが、コンバーチブルでもない完全なノートPCというのは潔いですがかなりユーザーが限られそう。
自分でさえ「VAIO Fitみたいな機構でコンバーチブル7インチタブレットとして使えたら更にいいなー」とか思ってしまいますし。
GPD WINの無い世界だったら唯一無二のミニノートとしての地位を確立できると思うんですが、GPD WINが世に出ている現状で、GPD WINよりそこそこ大きくて多分ちょっと重いことと引き替えに画面が大きくて多分ちょっと薄くてキーボードが使い易くなる方を選ぶか、という選択になってしまうので。
・・・こう書いてると「画面が大きくて多分ちょっと薄くてキーボードが使い易くなる」はかなり良いな。混乱してきたw
元々そんな大きな市場ではないので、多分VAIO P難民をある程度拾えればそれだけで成功するでしょうが、サイズ上VAIO Pほど打ちやすくはできないので、VAIO P難民の共用範囲に収まるキーボードになるかが鍵になりそう。
もちろん「売れるな」と思っているわけではなく売れてくれる方が誰もが幸せなんですが、何せPSP goとmylo2を持っているくらいの地雷コレクターなので自分の好みが通用しないことも知っているという。
まあ、GPD WINのときも「俺みたいな変態だけが喜ぶ変態製品」と思ってたら想像以上に話題になってたので、そういう感じで今度も盛り上がってくれると嬉しい。
妄想とか
まだコンセプト段階で、確定した仕様も少ないですがだからこそ色々妄想して楽しみたいですね。
How do you think this new product?ってメールには書いてあったので、真に受けて仕様確定前に要望を送りつけてみたいところ。
We looking forward to get more suggestions from your side.^^
まずディスプレイについてはもう絶対に16:10で。ここが16:9だとGPD WINとの差別化が厳しい。
GPD WINでは5.5インチ16:10液晶なんて無かったのでどうしようもなかったでしょうが、7インチに関してはシャープが1920x1200のIGZOというサイズ解像度消費電力がドンピシャの液晶を作っているので何とかコレを載せてほしい。
あと冒頭の写真には赤ポッチがありますね。トラックポイント大好きなのでトラックパッドより好ましいですが、スペースバー上は意味がわからないのでG/H/Bの間に置いてほしいですね。薄さ的に難しいんでしょうけど、光学式はただの小さいトラックパッドなので、ラバーであってほしいところ。
それと、バックスペースの場所が正気じゃない(マウスボタンの横)のでこれはバカでかい電源ボタンを削って移設してくれないと・・・これは好みの問題じゃなくダメでしょうw
他にはLTE載せたら神とかCore mにしたら$2000でも買うとかむしろファンレスのためにZ8550にしてくれてもいいぞとか
私からは以上です。
あともう完全に関係ないですが、VAIO株式会社が発足した頃、VAIO P後継として7〜8インチサイズのミニノートが出ることを期待して貯金してたのに一向に出ず、振り上げた拳のやり場に困ってMacBook 2015を買ったという悲しい出来事があったのでついでに呪っておきます。それでは。
売れるには、日本のVaio Type Pやその他UMPCユーザをどれだけ取り込めるか?というところが大事そうですね。
返信削除GPD WINは議事録をとったり文章を編集したりするキーボードメインの用途にはあまり向かないので、そういう使い方ができるモバイルデバイスが欲しい人向けでしょうか。もしかするとポメラのユーザにリーチする可能性も・・・
ポインティングデバイスをタッチパッドにするとキーボードに割ける面積がかなり削られるので、トラックポイントの採用自体は素晴らしいと思いますが,トラックポイントの位置が気になりました。やはりホームポジションに近いGHBの間が良いと思います。
あとバックスペースの位置は論外ですね・・・
コメントありがとうございます。
削除VAIO type Pは大学時代メインで使っていて、授業メモに大活躍していたので、そういった用途で使えるキーボードが備わっていると良いですね。
>トラックポイントの位置が気になりました。やはりホームポジションに近いGHBの間が良いと思います。
>あとバックスペースの位置は論外
まったく同じ事を思っていたのでGPDにメールで要望を送りつけましたw
個人的には、キーを小さくしてでも通常のレイアウトを維持してほしいところですね。