届いた、といっても気付けば2週間くらい経っていたんですけど。
Kickstarterで出資していた超小型Mini-ITXケースであるDAN Cases A4-SFXが3月になってようやく届きました。
Ryzen対応Mini-ITXマザーボード待ちということでまだ組めていないんですが、紹介がてら適当に撮った写真でも載せていこうかと思います。
A4-SFXとは
クラウドファンディングで製造資金を集めるためのPCケースで、(多分)個人で設計してPCケースメーカーに製造委託をするプロジェクトです。以前話題となったNCASE M1みたいな感じですね。実際製造もNCASE M1と同じくLian Li。
特徴はそのコンパクトさで、ライザーカードを利用してグラフィックボードをマザーボードの背面に配置することで、ショート基板では無いフルサイズ(リファレンスサイズ)のグラフィックボードが搭載可能となっています。
フルサイズグラボを搭載するために確保したケース長を、マザボ側ではSFX電源搭載スペースとしているため、ほとんど隙間の無いレイアウトとなっています。多分Mini-ITX+フルサイズグラボ+SFX電源(正確にはSFX-Lまで可)という構成では限界サイズの小ささなんじゃないでしょうか。
半ばGPD WIN専用ブログと化しつつあったこのブログですが、自分はUMPCだけでなく小さいデスクトップも大好きなので飛びつきました。
出資〜到着まで
随分前のことなので知ったきっかけを忘れてしまいましたが、A4-SFXはKickstarterでのキャンペーン開始前から公式サイトでケース紹介をしており、メールアドレスを登録していたためキャンペーン開始日(2016/5/30)に出資しました。
同様の人が多かったようで開始1時間以内で目標額を突破していました。確か開始時点でもうプロトタイプ(というかほぼ完成品)ができていたし、NCASE M1の前例もあったのですんなりいくだろうなと思って出資した記憶。
とはいえ、元々の発送予定が2016年12月と半年以上先だったので、特に状況を追いかけることなく(何せモノとしてはほぼ完成してたので追うところがなかった)月日が過ぎていきました。
時間が経ちすぎて忘れてましたが送料込みで30,000円弱かかってます。冷静に考えるとPCケースとしてはたっけぇー。
で、主にキモであるライザーカードの製造周りで遅延があった感じで発送が1月にズレ込み(元々12月予定だったので悪くない)、本拠地ドイツ含むヨーロッパ優先での発送が開始されてしまい日本向け発送が2月になり、DHLの集荷から到着まで2週間かかるというコンボで3月7日に着弾しました。
ここからは余談なんですが、ケース欲しさに出資してしまったので何で組むかをまったく決めていませんでした。
遥か2年前に紹介したX99E-ITX/acを持ってはいたのでコレを組み入れるとイケてる感じではあったんですが、既にX99E-ITX/acは簡易水冷化して別の変態ケース(これも機会があったら
組み替えるにしても、A4-SFXはラジエーター搭載スペースがなく空冷専用なので空冷だと専用爆音クーラーしか付けられないX99E-ITX/acで組むのは微妙だったんですよね。
A4-SFXが届くことが確定していたので更にケースを増やすわけにもいかず、2016年はホント10年ぶりくらいじゃないかというくらい1台も組まない年になったので、Devil's Canyonで止まっていたことだしSkylakeで適当に組むかな、くらいに考えていたんですが。
A4-SFXに出資してから届くまでの約9ヶ月、大きな情勢の変化といえばRyzen。これがすげー良いらしい、しかもAM4のMini-ITXマザボが出る、ということでA4-SFXはRyzenで組むことにしました。が、現時点でMini-ITXマザボは出ていません。ということで届きはしましたがとりあえず組まないで眺めることにしました。
その電源はSFXとSFXの拡張規格であるSFX-L対応なわけですが、せっかくなのでSFX-Lブチ込みたいところ。Silverstoneの700Wくらい盛りたいところですかね。Ryzenなら500Wでもいい気もするけど・・・
CPUはスペック厨なので何も考えず1800Xを入れたいところですが、予算も無いしクロック下がるだけでコア数同じだし1700でもいいかなとか。しかし多コアなのに高クロックなのがRyzenの美徳だし。うーん。
開封
気を取り直して開封です。誰が見てもわかりそうな比較対象としてルービックキューブを置いてみましたが、箱の時点で相当小さいことがイメージできるんじゃないかと思います。
冒頭の画像に戻る。箱から出して我が目を疑いました。「なんでシルバーなの?」と。A4-SFXはシルバー・ブラックの2色展開ですが、自分は基本的に中二病なのでこういう場合は黒系を選びます。なのにシルバー・・・誤発送か・・・やりとりめんどくさいなあ・・・
と思ったのですが、なんてことはない、冷静に9ヶ月前の心情を振り返ってみると、「黒いPCケースに埋もれすぎていて差別化できないからたまには他の色にしよう」とシルバーで出資してました。前のことすぎて忘れていたよ・・・
マニュアルはこんな感じで、組み込み手順が非常に丁寧に説明されています。レゴブロックの説明書、って言ったら伝わりやすいですかね。感銘を受けるくらい丁寧です。
前後上下左右を見ていくとこんな感じ。
特筆すべきことが無いくらい非常にシンプルです。排気をCPU・GPU・電源のファンに依存しているのでケース側には特に冷却機構はありません。
バックパネル側を見るとマザーボードとグラフィックボードの位置関係がよくわかりますね。
パネルはトップ含めて全面外すことができます。というかトップパネルを外さないと電源が組み込めない。
サイドパネルはプッシュピン+ネジ止め式。ピンだけでもちゃんと固定できますがビビり防止のためネジでも止められるようになっています。
トップパネルはフロントパネルと一体成形で、電源ボタン以外はギミックが無いので簡単に外せます。こちらは単純にネジ止め式。
中身はこんな感じ。
マザボ側。左が正面。
グラボ側。右が正面。グラボ基板と電源のショートを防ぐため?かペラペラのシートが1枚装着されています。
上から見た図。上が正面。SFX電源はこちら側にケーブル差し込み口を向けて延長ケーブルを繋ぎます。
感想
まだ組んでないので感想というほどのものはないんですが。
以前から「ハイエンドMini-ITX構成をギチギチに詰める」というのが好きで、それにあたってマザボとグラボの配置がL字になるのは空間の無駄だなという思いはずっとあって、「ライザー使ってマザボ背面にグラボ配置すればいいのに」というのは本当に前から思っていたことだったのでまさにドンピシャなケースです。
しかもSFX電源搭載スペースと長尺グラボの専有スペースがうまいこと共通化できているので凄く良い感じでギッチギチにできるケースです。
CPU冷却をトップフロー型クーラーに割り切っているので、CPU・グラボ・電源それぞれが影響されず配置された空間で冷やす構造になっているので熱が籠もる心配もあまりなさそうです。
一方隙間空きまくり&正圧化できないケースなのでホコリは溜まってしまいそう。開けて掃除機当てるだけで掃除できそうな構造なので良いですが。
あとはさあ来い、Mini-ITX AM4マザーボード!
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