念願叶ってDAN A4-SFXに組み込むRyzen Mini-ITX構成一式を取り揃えられたので、
※今回は組立まで。動画エンコードのベンチマークとかは機会があったら後日。
2年ぶりの自作
ここ1年くらいほとんどGPDの話しかしてなかったのでUMPCブログと化してましたが、実は結構な自作PCマニアなんです。
が、2014年末にi7-4790K+GTX970 SLIで組んだマシンが余りにも過不足がなさ過ぎて一時期自作から離れ、それ以降は変態マザボX99E-ITX/acで1台組んだのを最後に2016年は自作0台で2年経ち、GPD WINとPyraでビビッとくるまではブログも1年放置という状況でした。
だって正直、最近のIntel CPUつまらないじゃないですか。デュアルソケット機やX99E-ITX/acにXeon載せて無理矢理遊んだりしてましたけど、フツーのリテールCPUにはワクワクできない。i7-4790Kが傑作だっただけに、その後6700Kや7700Kとか出ても特に何も感じなかったんですよね。
そこでRyzenですよ。IntelのCPUが代わり映えしないのもAMDが対抗できてなかった故の怠惰だと思うんですが、ついに正面から対抗できそうな高IPC・高クロック・多コアという良い感じCPUが出たじゃないですか。これは組むしかない!
目的は「Ryzenで組むこと」であって「Ryzenで何かしたい」わけではないのがポイント。趣味とは手段の目的化なのです(適当)。
モバイルもデスクトップも小さい方が良い
ですが、A4-SFXの紹介記事でも書いたようにRyzenの発売時にはMini-ITXマザボが出ておらず組めませんでした。しかしついにBIOSTARから出る!ということで問答無用でコイツで組むことに決めました。
というわけで買ってきた
そしてBIOSTAR X370GTNの発売日である4/28、通販も待っていられずアキバに特攻して買ってきました。仕事が休みで良かった。
写真は
- ケース:DAN A4-SFX
- マザボ:BIOSTAR X370GTN
- CPU:AMD Ryzen 7 1800X
- メモリ:DDR4-2400 16GBx2(W4U2400BMS-16G/R)
- クーラー:CRYORIG C7
- グラボ:NVIDIA GeForce GTX970(GV-N970IXOC-4GD)
- 電源:SilverStone SST-SX700-LPT 700W
- SSD:Samsung 960 EVO 250GB
ケース
この前紹介したアレ。省略。
マザボ
今回のキモとなるBIOSTAR製Mini-ITX AM4マザーボード。
今回購入したX370GTNに加えて、チップセットがB350になるB350GTNも同時発売だったのですが、仕様差も価格差も誤差レベルだったので見栄を張って上位モデルのX370GTNにしました。
オンボードGPUの無いRyzenにとってはDP有無とか4K出力とかはどうでもよく、USB-Cとかもデスクトップでは用途が現状無いので重要じゃなかったり(付いてるけど)。
今回はM.2 SSDしかストレージを積まない予定なのでSATAコネクタの数とか速度とかも気にせず。実際組んだらSATAケーブルや電源ケーブル這わす余裕もほぼ無かったし。
個人的には未だサウンド周りをS/PDIFに依存しているので、このコネクタがあれば万事OKです。あとはM.2がx4なのもGood(今時みんなそうなのかな?)。
X99E-ITX/acは買ったとき4万円くらいしたので、こういう15k前後のフツーのマザボで8コアMini-ITXマシンが組めるってことが革新的だと思いますね!
BIOSTARはH81MHV3という(今だとH110MHV3か)似非Mini-DTXマザボとか持ってますが、尖った仕様のマザボを率先して出してくれるのが好きですね。
CPU
もう時期的にRyzen 5も出ている頃だったので「Ryzenの何を買うか」で迷うところでしたが、4月にちょっとした臨時収入があったので思い切って最上位のRyzen 7 1800Xにしました。
まあ真っ当にコスパとか考えるならRyzen 5 1600Xあたりを買うのが今なら一番イケてるとは思います。1800X比コア数3/4で半額ですしね。
メモリ
自作PCマニアを自称しつつメモリはクソほど拘らない部分で、しかもRyzenはメモリ相性にシビアという噂があったのであんまり速いメモリとか指向せずDDR4-2400というコンサバな選択。
ただ容量については「16GBで不足したことはあるけど24GBで困ったことはない」という個人的な経験から、盛って32GB。DDR4時代になって、メモリ2枚で32GBが手の届きやすい価格になったのは嬉しいですよね。今までは「16GBまでしか積めない」のがMini-ITX自作の個人的な壁だったので・・・
「別に速くなくてもいいけどヒートスプレッダ付いてる方がかっこいいから好き」くらいの適当さなので安くてヒートスプレッダの付いてるCFD(Crucial)のW4U2400BMS-16G/Rにしました。
クーラー
今回の自作における最重要?ポイントなので後で詳しく触れます。
グラボ
今回久々にPC一式ほぼフルセットで新品を購入したため資金が枯渇したので、グラボだけは手持ちのGTX970を流用しました・・・しかも小型ケース用のGV-N970IXOC-4GDだからフルサイズグラボが入るA4-SFXの特徴をまったく活かせてないという・・・
1080Tiでもブチ込みたいところなんですが財布はすっからかん、とはいえもうちょい格下のグラボだと970からあえて換装する意味も無いのでGTX1180でも出た頃に中古に流れた1080Tiでも漁りたいですね。
電源
A4-SFXはSFX-Lが積めるので、せっかくならギチギチに詰めよう!ということでSFX-L電源に。しかし将来的にでかいグラボまで積む構想を考えると500WのSST-SX500-LGとかでは心許なかったためワンランク上のSFX-LということでSST-SX700-LPTに。
700Wはともかく、2万円前後・プラチナ電源とか初めて買いましたよ・・・高っけえ・・・しかしさすが高いだけある、低負荷時はファン停止の準ファンレス、しかも組んで適当にエンコした程度では回りませんでした。回ったところまだ見てないっていう。
SSD
NVMeならなんでもいいやということで960 EVO 250GBに。500GBにしたり960 PROにしたりする財政的な余裕はありませんでした。TLC好きじゃないんで960 PRO欲しかったですけどね。PRO 256GBモデルないんだもの・・・
買った、しかし組めない!
一通り買い揃えたまでは良かったんですが、これだけでは組めなかったんですよね。問題となったのが先述のCPUクーラー。
CRYORIG C7一択
まず、CPUクーラーに何を選ぶかという問題なんですが、DAN A4-SFX+Ryzenという構成では現状CRYORIG C7一択です。
というのもA4-SFXは極限までサイズを切り詰めているためCPUクーラーの制限が厳しく、水冷やサイドフローは論外、トップフローでも高さ48mmまでの対応となっています。
個人的に調べた限りでは、この条件に合致するSocket AM4対応クーラーで現在容易に入手できるものは高さ47mm(ギリギリ!)のCRYORIG C7しかありません。
というわけで、CPUクーラーについてはある意味迷いなく選ぶことができました。
リテンションがない
ただ、CRYORIG C7自体はRyzenに合わせて発売されたものではなくマルチソケット対応クーラーなので、現在流通している製品にはSocket AM4対応リテンションが入っていません。
幸いCRYORIGはRyzen購入者へのSocket AM4対応リテンションの無償提供という神対応を行ってくれているので申し込みして取り寄せることになります。
正直ここは完全にリサーチ不足で、わかっていればX370GTN購入前にRyzenとクーラーだけ買って取り寄せていたんですが、購入前日に「クーラーどうしよっかなー」とググってC7しか付けられないことに気付く脳天気ぶりだったので買っても組めなかったのでした。
しかしリテンションはすぐ届いた
ともかく他に道はないので、4/28に一式購入して帰って即座に代理店のディラックに申し込みをしました。
申し込みは簡単で、ハガキとか書く必要はなくRyzen・C7の購入証明(自分はレシートとこの記事で使ってる商品写真)を写真に撮ってテンプレートに沿ってメールを出すだけでした。
GWに入りつつあったこともあり、特に受け付け連絡等は無くて不安でしたが、4/28の営業時間中にメールを出して5/2の午前中にはもう届いた!(※東京)ありがとうCRYORIG、ありがとうディラック!
ちなみにリテンションが届いた5/2の夜になってから「CRYORIG AM4リテンション発送のお知らせ」がディラックより届きました。ウケる。
さあ組むぜ
全てが揃ったのであとは組むだけです。なんとなく写真を撮ってましたがクーラーでてんやわんやした後遺症かクーラー周りの写真重点になってました。
クーラー装着の巻
良いクーラーを買ったのが久々だったので色々充実してることに感動したC7。
一式揃えたつもりがグリスを忘れてるし手持ちも枯渇してる体たらくだったものの、グリスがバッチリ付属していたので事なきを得ました。
必要な工具もちゃんと付いててありがたい。
そしてX370GTNです。実のところAMD自作初めてなので新鮮な光景。
しかし標準リテンションは使わないのでとっとと外します。
C7は初期状態だとこんな感じですが、この金具はAM4に適合しないので外し、
こんな感じでリテンションキットに付いてきた金具を装着。AM4リテンションキットと言いつつ使わない穴が複数あるので、これだけで色々なソケットに対応できて今後はこれだけ同梱されるんでしょうね。
で、リテンション付属バックプレート付けて・・・といきたいところですが赤丸らへんで色々と干渉しまくって無理です。まあMini-ITXはこんなもんですかね。
というわけで(リテンションキットではなく)C7付属のナットとワッシャーで固定します。(@loutlotさんアドバイスありがとうございます!)
ちなみに書いてから気付いたけど他所様のブログを読めばこのくだり全然要らない感じだ!
ついでにM.2 SSDも装着。背面M.2スロット流行ってますがコレ冷却大丈夫なんですかね・・・?
というわけでこんな感じだ!
あとはひたすらサルでもわかるくらい丁寧なA4-SFXのマニュアルに沿って組んでいくだけ。でも前面USBと電源ボタンのピンヘッダは電源付けた後に繋いだ方が楽だと思った。
LEDもリセットボタンも無い超シンプルケースなのでピンヘッダが電源ボタンのみ。楽。
電源装着するときはこの向きでケース前面を下にしてネジ止めするのが楽かと思います。
あと電源固定前にPCIeの電源ケーブルは裏側に逃がしておくと吉。
いろいろすっ飛ばして組み上がった状態がこちら。
SFX-L電源の圧倒的存在感。電源下部が2.5インチベイなんですが電源のプラグインケーブルを逃がす場所が無いんで外しました。ちゃんとSSDだけじゃなくHDDも想定してゴムで共振対策されたちゃんとしたベイだったんですけどね。
いやーしかし、隙間無く詰め込んでる感じに非常に満足です。
一方逆サイド。ライザー経由でグラボが装着されています。
ショート基板のグラボを入れてしまったばかりに右半分(前半分)がスッカスカです。うん、このケースである意味が無い・・・
本来だとGTX1080以上のリファレンスグラボが入るケースなんですけどね。
組み上がった
というわけで今回はここまで!・・・なんですがちょっと困ったことを。
ファンがうるせえ
はい、うるさいんですCPUファンが。
GPUはアイドル時静音だし電源に至っては準ファンレス、ケースファンなんて付ける余地もないので騒音源はほぼCPUファンなんですがこれがかなりうるさい。
これも他所様のブログになってしまいますがBIOSTARのPWM制御設定がかなりキモいので、これをちゃんと詰めればある程度静かにはなる、が実はあまり本質的ではなかったり。
C7がうるさいとか、冷却能力が足りてなくてファンが超高回転するということではなく、どうやらCPUファンと側面パネルのクリアランスがなさ過ぎて風切り音がでかいらしい。
実際、側面パネルを外してみたら静かではないものの普通の小型クーラーの高負荷時動作って感じの音量(適当)でした。
うーんちょっと困った。このサイズでRyzen 7 1800Xを静音動作させる気は微塵も無いですがそれにしてもうるさい。
5月くらいにA4-SFXのアクリルウィンドウ付きサイドパネルが出るらしいのでそれでクリアランス稼げるかなとか、アクリルだったら加工してそこだけ穴開けちゃおうかなとか、C7に15mmファン載ってるけど13mm大口径ファンに交換(というかサイドパネル側に装着)して静音化できないかなとか、打つ手はなくもないのでなんとかしたいところ。
まあそんなこともあったけど
ヒジョーに満足してます。Mini-ITXにおいても最小クラスのケースに8コア16スレッドを無理なく(※X99E-ITX/ac比)詰め込んでる感。興奮しますね(変態)。
Ryzen関係ないですが、メインマシンがi7-4790K+DDR3+SATA3という前世代な構成なのでDDR4-2400とかNVMeとかの足回りの向上も嬉しいところ。
ということで素直にWindows 10をインストールしました。Creators Update版USBインストーラー
「リテンション調達しそこねたしGWは溜まった動画エンコードさせるぞー」と意気込んでいたらリテンションが届いたという顛末だったので、とりあえず検証も兼ねてエンコードとかさせてます。
i7-4790Kで組んで以降「普通のプラットフォームで組む」ことに飽きてきた結果、
- i7-4790K+GTX970
- i7-4770R+Iris Pro(QSV)
- 12コアIntel Xeon E5 v3 ES+GTX970
- 2x8コアIntel Xeon E5 v2 ES+GTX980Ti SLI
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