2017年7月1日土曜日

外れ個体感漂う俺のGPD Pocket


画像はかつて、っていうか10年くらい前の愛機、LOOX U50WNとGPD Pocketのツーショットです。特に意味はない。

このU50WNはGPD WINとほとんど同サイズの5.6インチ液晶でしたが、GPD Pocketは遜色ない(そして圧倒的に薄い)サイズで7インチなわけで時代というかスマホタブレット普及による薄型モバイル液晶普及のおかげというか。

もちろんGPD Pocketの方が圧倒的に高性能ですが、このサイズでXPがそれなりに動くUMPCが10年も前に実現していた、っていうのは凄いですよね。

さて、前回に引き続きGPD Pocketを触ってあれこれ感じたことをぱらぱらと書いていきます。書き終えたら結局また長大になってますけど・・・



続・キーボードレイアウト


届いた初日にキートップをひっぺがしてレイアウト変更したGPD Pocketですが、そこから更にもうちょっといじって今は以下のような状態になっています。


前回からの変更点は、
  • ミュートキーの場所を元に戻す(やはりカスタマイズしづらかったので)
  • Insert/PrintScreenの場所を元に戻す
  • ハイフン(F11)があった場所にタブを設置
  • イコール(F12)とバックスペースを入れ替え
となっています。

物理配置だとタブとバックスペースの位置がとんでもないことになってますが、これに加えてOS上では
  • Capslockとタブを入れ替え
  • Delとバックスペースを入れ替え
という変更を行っています。なのでCapslockとDelを隔離した感じですね。

Capslockは元から要らない子なのでともかくとして、バックスペースについて。バックスペースがPの横にあった以前のレイアウト案に対して「数字キーの列に無いと辛い気がする」と書いてたんですが、実際使ってみたら位置的に正しくてもキーが小さすぎる方がキツかったです。そして現実としてDelを誤爆することがままあったので、考えを曲げてDelにバックスペースを割り当てました。

Delをそのままバックスペースに割り当てても良かったんですが、Delって元々キーボードによって位置がバラバラなキーでどこにあるかはそこまで重要じゃないので、イコール(F12)と入れ替えることでF1〜F12が綺麗に並ぶようにしました。
(ただしF1とF12を設置した場所は実際にはFnコンビネーションが割り振られていないためF1・F12は使えない)

さて、物理キーレイアウトの変更をOS側でも有効にするためこの前はとりあえずX Button Makerで割り当て変更していましたが、物理キーごと入れ替えた以上レイアウト変更を動的にOn/Offする必要はなかったので、レジストリ変更を伴うChange Keyを利用しました。

昔懐かしChange Keyですが、Windows 10となった今でも管理者権限で実行すれば普通に使えますしレジストリ変更型なので64bit版だろうが関係なく有効です。

Change KeyのUIはJIS配列前提ですが、1〜0の配置をズラせばちゃんと!〜)もShift同時押し記号も正しくズレます。ハイフンは「ほ」、イコールは「へ」のキーを動かせばOKです。

加えて、使わない右Alt・右Ctrl・アプリケーションキーをX Button MakerでそれぞれIME有効化/IME無効化/IMEトグルに割り当てました。

ついでにキーボードとちょっと違いますがTrackScrollというアプリを入れて右クリック+スティック操作をスクロールに割り当てました。ThinkPad使うと特にそうですが、トラックポイントとスクロールの相性は抜群なので気持ちいいです。

ただ、TrackScrollも古いのでストアアプリでは有効になりません(もしかして32bitアプリ限定?)。TrackScrollくらいサクッと導入できる代替品があるといいんですが。

何はともあれ、やや強引ではあるものの個人的には初期状態よりよっぽど使いやすいキーボードレイアウトを手に入れることができました。

電源周りが外れクサい


話は変わってちょっと困っていること。どうやら個体差が激しいらしい初回ロットのGPD Pocketですが、巷で聞く電源周りのトラブル一通り引いてしまっている感じなのでちょっと困ってます。訂正。そういえばコネクタが緩んでてそもそも電源が入らないとか充電できないとかいうトラブルはなかった。

スリープから勝手に復帰する


こちらのブログにあった電源設定の一時変更で解決。ありがとうございます!
解決方法からしてソフトウェア上のプリセットがダメっぽい感じなので、誰もが遭遇する問題なんでしょうか。

天板を閉じてもスリープしない、というかスリープから一瞬で復帰する


これが個体差ある事象っぽい。開閉検知センサーがちゃんと動いてないので送り返せば修理対応してくれるらしい。が、ただでさえ不具合多い初期ロットに出資した上に早くから触ることすらできなくなるのはシャクなので手間をかけてまで送りたくはない。

こちらについても同ブログの記事でセンサーに的外れなドライバ当てて潰してしまえ、と書いてあったのでその通りに潰した。電源ボタン一押しでスリープできるなら問題ないし、閉じたまま入力機器・ディスプレイ繋いで使えるから一石二鳥(強がり)

ちなみにMobileHackerzさんのところに書いてあった「開いたときに何もしないようにする」ではなぜか解決できなかった。

ちゃんとシャットダウンされない?


シャットダウンしても再起動かけても完全に落ちない感じで、画面が消えると同時に電源ボタンの白LEDが点灯し、これを長押しで消灯させてからでないと起動しない(=再起動できない)。

白LEDはスリープ時も点灯するので、画面消灯時でも通電しているのがわかるようにするためのインジケーターだと思うんですが、これが消えて完全シャットダウンしてくれないという。

まあセットアップ直後で色々試している時期はともかく、その後は基本スリープ運用したいところなのでそこまで困りませんがモヤモヤしますね。

凄く初期ロットのGPD WINを彷彿とさせる挙動ですが、GPDは電源周りのアナログ回路設計が苦手なんですかね?

放っておくと死ぬ


これが一番困る。GPD WINの時にも遭遇した気がするけど、スリープ、起動中を問わず触らないでしばらく放置していると勝手に電源が切れて再起動する。素知らぬ顔で再起動しているので一見何も起こってないような気がするが起動中アプリが全部落ちてて気付かされる。というか普通に再起動できねえくせにここではできんのかよ。

さすがにこれだと事実上スリープ運用できずことあるごとにシャットダウンが必要になってしまうので使い物にならない。しかも上に書いたようなシャットダウン手順だし。

確かGPD WINで同じような症状が出た記憶があるので適当に辿ってみると
以上の2記事で言及してました。

そうそう、GPD WINのときは再起動というかまったく帰ってこなくて、BIOS(UEFI)でCステート変更しないとダメだったんだよね。

今回はGPD WINのBIOS更新時と同じく、BIOSの設定可能項目が少なすぎて対策不能。うーん、時間が解決してくれるか対策BIOS出るの待つしかないのかな・・・

何せ「触ってると落ちずに放っておくと落ちる」ものなので再現が難しくいかんともしがたいw

とまあ困ってるわけだが


致命的なのは勝手に死ぬ問題なんで気長に待ちます。GPD WINでの経験から考えると、
  • ポジティブ:数度のBIOSアップデートを経ると大分軽減されて割と使えるようになる
  • ネガティブ:ハードの問題なので根本解決は新リビジョンを買うしかない
って感じですかね。天板がマットかつアルミ化される前の中間リビジョンっぽいGPD WINを2台目として買ったわけですが、アレは完全に電源周りがトラブルフリーになっていたので、最終的には買い換えないと解決しそうにないというか。

LOOX UはトータルでGPD Pocket 4台分くらいかかってる、というか(当時HDDだったのを)換装したSSDだけでGPD Pocket 1台分かかってるんだからいずれ2台目を買うことくらいはそこまで抵抗ないですが。GPD WINに倣うと、次期プロダクトの話が出る頃に最終リビジョンになるかもしれないのでそのあたりを買いますかね。ブラック出してくれてもいいのよ?

余談ですが、「時間が解決してくれる(ことがある)」系の事象ってブログに書くとき複雑な心境なんですよね・・・

「時間が解決してくれる」っていうのは
  • 放っておくと知らぬ間に直ってた
  • 最新のBIOSを導入すれば解決する
  • 現在購入できるリビジョンでは問題ない
全部引っくるめて言ってるんですが、正直いつの間にか解決してた系って完全にキャッチアップできないので、ブログに書いちゃうと今この時ダメですっていう話だけが残っちゃうんですよね。それに職業ブロガーでもないので、キャッチアップできたとしても全てを書くわけではない(気が向いたときしかブログは書かない)。

実際GPD WINの新リビジョン記事では「電源周りの怪しい挙動たちが直っていてくれるとありがたい」と書いておいて、実際直ってたわけですがそれをブログには残してないんですよね。

なので前回GPD Pocketのスリープ死に言及したとき「話半分に聞いておいてください」と書いたのはそういう理由だったりします。

幸いGPD WINは目を付けたときと状況が全然違ってやたら話題になり、その後に出てきたGPD Pocketは最初から有名なので自分が追わなくても最新の状況はネットに残ってはいるわけですが、現況を反映しない記事だけ残るのはなんかいやーな感じなんですよね。


ベンチマークの時間(超適当)


さて、元々GPD WIN使いとして性能はおおよそ想像がついていたので特にベンチっぽいものを回すつもりはなかったんですが、前回のコメント欄でご指摘いただいた部分があったので確認してみました。(ありがとうございます。)

メモリの話


載ってるメモリはDDR3-1600なんだけど安定性の問題?でクロックダウンして動いているというお話。へー知らなかった。


CPU-Zで見てみたらあらホント、1066MHzで動いてる。って1333MHzどころか1066MHzかい!

Channelの欄が空欄で、「まさかデュアルチャンネルですらないのか?」と不安でしたが、HWiNFOで見たら


ちゃんとデュアルチャンネルとなってて一安心。CPU-ZだとChannelが空欄になるのはGPD WINも同じでした。

それにしてもZ8750というレアCPUだからなのか、HWiNFOだとCPU名と最大クロックを誤認識してて笑える。

さて、こうなるとパフォーマンス上問題です。CPU性能においては、Atom自体1066MHzと1600MHzの差を引き出せるほどのコア性能がないのでそんなに差はないと思いますが、GPUに関してはメモリ速度というのはCPU統合型GPUの生命線なので重大です。
(※統合型GPUが利用するメインメモリは元々GPUにとって遅すぎてボトルネックになっているため、少しでも速くしたいコンポーネントなため)

今回はGPD WIN(初期ロットZ8700モデル)とざっくり比較してみます。GPD WINはファンをフル回転させてますが、GPD WINの方が使い込んで余計なものが割と入っている分不利な可能性があるのはご留意ください。

まずCPU性能を見るということで、真面目にベンチするのも面倒だったのでCPU-Zのベンチマーク機能で見ます。


こちらはGPD WIN。シングル83.7・マルチ343.8。


こちらがGPD Pocket。シングル93.8、マルチ365.9。それぞれGPD WINの12%・6%増し。Z8700 vs Z8750のバーストクロック差(2.56/2.4≒7%)がほぼ忠実(シングルやや高め?)に出ているようで、メモリが遅いせいでZ8750なのに遅い、はさすがに無さそう。

次に3D Markを実行してみる。無料版DLしようとしたら有料版がSteamで447円だったからつい買っちまったぜ!そしたらSteam版は2台同時実行できないのな!めんどくせえ!

Ice Storm Extremeがサクサク動く一方、Cloud Gateの時点で30fps出てなかったのでこの2つの結果を。



GPD WINはこんな感じ。モバイル機で3D Mark回したの初めてなので感想が浮かばない。



さて、GPD Pocketがこちら。中々面白い感じです。

総合スコアをGPD WINと比較するとIce Storm Extremeで6%、Cloud Gateで5%の向上でほぼクロック差通りですが、注目はGraphics/Physics Score。

おおよそCPU性能と言えるPhysics Scoreを見るとGPD PocketのIce Storm Extremeは+58%とわけのわからないことに。GPD WINはちゃんと計れてなかったんでしょうか・・・Cloud Gateだと+16%ともうちょっと現実的ですがそれでもクロック差以上ですね。

クロック差以上の差が出ているということは、冷却能力の差かもしれません。GPD Pocketの自動制御ファンはGPD WINのファン全開モードより静かなくらいなんですが、アルミ筐体ということもありGPD Pocketの方が冷えてる=クロックダウンしてないのかもクロック見ながらベンチ回せばよかったな。

続いてGraphics Scoreを見てみると、予想通り逆転現象が起きています。Ice Storm Extremeで5%ダウン、ただしCloud Gateは+0.7%でほぼイコールです。クロック差を考えると実質マイナスですね。

あまりにも簡易的な計測ではありますが、
  • CPU性能はGPD WIN(特にZ8700版)よりは向上
  • GPU性能はダウン
という状態がなんとなく読み取れる結果になっています。

ゲームはそもそもGPD WINの領分なので、CPU性能の足すらメモリが引っ張ってる、でなくてとりあえずは良かった。

ただ性能全体に悪影響が出ていることは確かなので、修正版BIOSとやらがリリースされるのを待ちたいところです。

ついでにストレージ速度


メモリの話はここまでで、そういえばeMMCがGPD WINの4.51から5.1?だかになって速度向上したとからしいのでCrystal Disk Markの結果を見てみます。


ふんふむ。GPD WIN初期型の記事で測ったCDMの結果は


これだったので、ライトがかなり速くなってるのがわかります。一方でeMMC5.xで謳われている400MB/sの規格速度とかには全然届いてないので、規格が新しくなった恩恵というより単純に搭載されているeMMCがより良いモノになった、という感じです。

というか、eMMCというかフラッシュメモリは基本的に容量が増えるほどライトが速くなってリードは変わらないので、単純に128GB化の恩恵でしょうね。

というわけで、軽ーく現状を書くつもりがまた長くなってしまいました。電源周りとかメモリとか、GPD Pocketのダメなところ中心で書きましたが、基本的には垂涎モノのUMPCですし、こういうのに四苦八苦したりするのも楽しいものです!

4 件のコメント:

  1. 負担になるかと思ってコメは消しましたがテストしていただけたようでありがとうございます.結果は想定内でしたが予想よりは影響は少なそうですね.ベンチマークにもよりますがCPU依存度が高い物はGPUの影響が出にくく(所謂CPU頭打ち)逆もまた然りなので3DMARKは負荷が高すぎるってことではないかと思います.

    早く色々自分で調査したいところですがまだ届かずですのであしからずということでよろしくお願いします.

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      軽い方のIce Storm ExtremeでスコアダウンしてCloud Gateは横ばい、というあたり前者ではGPU性能差が出て、後者ではCPU頭打ち起こしている感はありますね。

      削除
  2. Windows10用の仮想ホイールソフトはW10Wheel.NETがおすすめです。
    ストアアプリでもバッチリ動きます。

    返信削除
    返信
    1. おお!完璧に動きました!ありがとうございます!

      削除