2016年8月15日月曜日

Pyraの進捗とGPD WINとの比較


久々にDragonBox Pyraネタです。そして2ショットになっているGPD WINネタも少々。

Pyraを開発しているEvilDragon氏の元にもGPD WINのプロトタイプが届いており、冒頭の2ショットが実現したようです。GPD WINのフォームファクターからしてPyraあるいは前身のOpenPandoraを意識しているのは明らかですが、(どちらが言い出したにせよ)Pyraの開発者にGPD WINプロトタイプを送るというのは中々面白い話です。

それはさておきPyraの話から。


キーボード周り



フィーリング向上のためにキーマットの微修正を行っているらしく、キートップの形状が少し丸みを帯びるようにしたとのこと。確かに、上の画像と初期プロトタイプと比べると丸くなっているのがよくわかります。これでかなりタイピングしやすくなったとか。

十字キーとABXYボタンは塗料の厚み分?動きが悪いそうですが、パッド?部分を0.1mmずらせば解決するから大丈夫、だとか。内部構造の話はよくわかりませんが細かい修正をしてる感じは伝わります。

キーボードバックライトについてもLED位置の修正でよりムラなく照らせるようになったとか。


加速度センサーの更新


搭載している加速度センサーモジュールを3軸のものから6軸+地磁気対応のものにアップグレードしたそうです。ナビ的な使い方(できるか知らんけど)をするには有用そう。


Rotatorについて


以前話題になっていたRotatorについて、外部チップではなくOMAP5内蔵のTILERでの動作が近々実現するようです。

直近のメリットはそこまで無さそうですが、将来的に(外部チップでは非対応の)1080pディスプレイに交換するといった可能性も出たのは良いことかも?


Gamescomとその後



水曜からのGamescomにPyra(とGPD WIN)のプロトタイプを持っていくぜ!というお話。まあドイツ在住者以外には特に関係のない話ではあります。

Gamescomまでに6台のプロトタイプが用意でき、Gamescom後はこれらを開発者に送ったり4GB版プロトタイプを製作したり、というスケジュールのようです。

9月中旬には量産型と同等の最終プロトタイプを製作し、バグ潰しの後量産に入るそうです。この感じだと10月に量産開始、10月中に日本に届けばラッキー、現実的には11月って感じでしょうか?

どこまでもGPD WINと似た発送時期になっているのが笑えますが、今のところGPD WINの方が先に届きそうな気配ではあります。


GPD WINミニレビュー



上述の通りEvilDragon氏の手元にGPD WINプロトタイプもあるということでPyraとの比較、というよりは簡易レビュー的なものが投稿されています。

プロトタイプの詳細スペックについては書かれていませんが、キーボードの印字が適当(TabやL3/R3)だったり十字キーのペイントがなかったりするあたり初期プロトタイプっぽいので、Z8500のものかもしれません。

それにしても、GPD WINも非常にコンパクトなはずなんですが並べてみるとPyraは更に一回り小さく凝縮感がありますね。しかしこれで解像度は同じ720pなのでそりゃスタイラス付属しないとやってられんよなぁwという感じ。

逆にキーボードはキー数を減らした分だけGPD WINよりキーピッチが広く打ちやすそうに見えます。Pyraの筐体が明らかにチープなのはプロトタイプ固有の事情らしいので気にしない。

「あくまでプロトタイプを使った感想だから、Pyraがそうであるように製品版はもっと異なったものになることを割り引いて読んでね」という前書きと後書きと共に以下のようなミニレビューになっています。(原文は長かったのでリンク先を読んでね!)
  • 筐体の品質は良い感じ。GPD XDと同じ素材(原文では「GPD Winと同じ」だったけど多分typo)。デザインは悪くないけど個人的には丸みがありすぎる感じ。指紋は付きやすい。 
  • CPU性能はこのサイズのデバイスとしては素晴らしい。Civ4とかも動くし。一方で発熱とバッテリー消費は大きい。CPU温度は何もしてなくても60℃以上、ウェブブラウジングだけで75-80℃くらい。ゲームをするともっと上がる。良いカイロ。バッテリーについて細かいテストはしてないけど、数時間(a few hours)しか持たないように思える。使用中の充電はほぼ無理で、3時間で4%しか充電できなかった。 
  • ゲームパッドはGPD XDとほぼ同じ、つまり悪くない。個人的には十字キーが好みじゃないけど。 
  • キーボードは・・・残念ながら思ったより悪かった。まずポチポチキーが好みじゃないけど、それ自体は悪くない。左寄りのキーボードは予想以上に問題で、単純にタッチタイプができない。無意識的にキーボードが中央にあることを想定してしまうので、見ないで打つと本来のキーより2,3個右のキーを打ってしまう。慣れれば打てるかもしれないが、少なくとも自分は見ないで打てなかった。ユーザー名の入力くらいならいいけど、長文を打つのに使いたいとは思わない。
  • マウス・キーパッド切替について:簡易的な実装をしているっぽい(訳注:ドライバレベルの実装ではないという意味だと思います)。スイッチを切り替えると、Windowsからは別のUSBデバイスが接続されたように見える。そのため十字キーがマウスモードで使えないんだと思う。現在のところ、マウスと十字キーを同時には使えない。3モードの違いはこんな感じ。 
  1. パッドモード(訳注:Dinput):スティック・キーボード・ボタンがそれぞれパッドとして動作する
  2. マウスモード:右スティックがマウス、左スティックがスクロール(ただし動きは今のところあまり良くない)、十字キーとABXYボタンは無効
  3. XBoxモード(訳注:Xinput):パッドモードに近いが、XBoxコントローラーとして認識される
  • GPD WINに価値はあるか?Windowsゲームが好きなら、アリ。Pyraより優れているか?お互いに目指すところが別なのでそれは違う。GPD WINはポータブルWindowsゲーム機であることが主眼だが、Pyraはもっと多用途でオープンであることを目指している。Pyraの方が高価でスペックも低いけど、交換可能なバッテリーやバックライトキーボードなど細部にこだわっている。一方でWindowsゲームは(基本的に)動かない。なのでどちらを選ぶかは何をしたいかによる。
正直なところ、ゲームのプレイ動画が垂れ流されるだけの中国発GPD WINレビューに辟易してたところなので示唆に富んだ内容だなーと思いました。

重ねて述べられているのはこれはプロトタイプを使った感想であって、Pyraだって現状細かい問題はたくさんあってそれは修正されるのだから、GPD WINの製品版もこれとはもっと別物だと思うよ、という点です。

確かに、例えばマウスモードとかは「パッドも使えるようにするよ」と公式に明言されているので多分修正されますし、冷却周りもファン搭載もさることながら現状銅製ヒートシンク搭載前だと思うので製品版では変わってくるかもしれません。

a few hoursしか持たない、というのは面白いですね。ニュアンス的に2,3時間という含意もあるかもしれませんが、そもそも二桁時間の駆動が視野に入ってくるPyraがあってこその表現のようなw 今のスマホよりコア数少ないARMでタブレットクラスのバッテリー積んでますからね>Pyra

キーボードは個人的になんとかなるでしょ、と思っていたのですがそうでもないようで。ストロークがあった方が好みなのでポチポチ(clicky)というのは少し残念ですね。まあ長文打ちはPyraにおまかせしましょうか。

個人的には、学生時代にTabキーもねぇような初代LOOX Uで部活動予算関係の書類をExcelで作りまくってた程度には変態キーボードに慣れているのでそれでもなんとかできる気はしてます。余談ですがその時の必殺技は「QにTabを割り当てる」でした。日本人はQが1ストロークで打てなくなったところでまったく困りません。

全体的に、PyraとGPD WINを比較するとGPD WINはx86 CPU(≒ Windows)のためのトレードオフが大きく、発熱やファンレス、バッテリー駆動時間などPyraで実現できている要素をある程度犠牲にしている印象がありますね。一方x86であるメリットはトレードオフに匹敵するのもまた事実。

「ゲームするならGPD WINでそれ以外ならPyra」っていうのは若干同意しかねる部分で、VMだろうがなんだろうがLinux「も」動かせる時点で汎用性においてもx86であることが絶大なんじゃないかなぁと思っています。

ハード的に気兼ねなく(工夫なく)使えるのがPyraで、ソフト的に気兼ねなく(工夫なく)使えるのがGPD WIN、っていう感じでしょうか。

まあそもそもどっちもプレオーダーしてますし、どっちも買いだよねって結論は何一つ変わらないわけですが・・・まあ2台目にどちらを買おうかという点においては重要な検討材料かもしれません。Pyra高いから2台目はGPD WINになりそうだけど・・・でも透明筐体出たらPyra2台目買っちゃいそう・・・

どっちでもいいので早く届いてくれー

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